強毒のヒアリですが、日本より先に侵入していた海外ではどんな被害がでているのか?
日本とも位置が近い『台湾』のヒアリ被害の状況を調べてみました。
ヒアリ 台湾での被害状況は?
この地図にある『台湾の桃園市』という場所はヒアリの生息地としても有名です。
日本と台湾は交易も多いので、ヒアリの被害や生息状況も気になるところです。
台湾にヒアリが侵入したのは2004年。
それから13年がたちますね。ヒアリの生息域は広がっており、ヒアリの駆除に追われています。
台湾の『国立ヒアリ駆除センター』
台湾も国をあげてヒアリの対策と駆除を行っています。
台湾には『国立ヒアリ駆除センター』があります。
その駆除センターの活動とは、台湾の市民から通報のあったヒアリの巣の場所へ行き、ヒアリの巣を駆除するのです。
通報があった場所は、日本にも田舎でよくみられる景色ののどかな水田地帯でした。そのあぜ道にヒアリが巣を作っているのです。
ヒアリの巣を見つけた職員は、持ってきた大きなスコップでアリ塚を少し掘ってみます。
すると大量の赤いヒアリが!!
さらに、その巣の近くのいたるところでヒアリの巣があったのです!!恐るべし繁殖力ですね。
駆除センターの方が言うには、「ヒアリの巣はひとつ見つけたら、その周囲100メートルにいくつも広がっていることが多い」ということ。
まさに『ヒアリ地獄』地帯ですね。水田の近く(あぜ道)であるので、住民はそこへ立ち入って農作業をするしかありません。
よく日本でも草むらにマムシがいたりして恐怖はありますが、ヒアリの場合は巣を作るので、人間が近づいてもよそに逃げませんし、大量で駆除もできない。マムシよりよっぽど驚異ですね。。。
ヒアリ 台湾での駆除方法は?
ヒアリの巣を見つけた職員は駆除を行うんですが、どんな方法で行うのか。
職員が用意しているのはヒアリに食べさせて死滅させる毒エサでした。
『薬入りの餌』だと言われていますが、簡単にいうと毒餌のことですよね。
その餌をヒアリの巣があった場所(ヒアリ地獄地帯)に撒きます。
台湾ではいろいろな方法でヒアリの駆除をすすめていますが、なかなヒアリは減っていかないということ。
台湾ではヒアリの巣を発見するために『ビーグル犬』を使ってヒアリ探知犬を育成して対策をしています。
台湾ではヒアリ探知犬としてビーグルが活躍しているそうです٩( ‘ω’ )و
ZEROで紹介されていました🐶
ビーグルがテレビで映っているだけでついついはしゃいでしまう… pic.twitter.com/EsTeKpEqNN— Kanahe (@kanaheshimada) 2017年7月14日
ヒアリに刺された台湾の住民の声
「あのアリはすごく凶暴だわ。刺されたらめちゃくちゃ痛いの。」
「台所にもヒアリが現れたんだ。足と腕にヒアリが刺して、腫れがでかい。とてもかゆいんだ。」
あやまってヒアリの巣を踏んでしまったらどうなる!?
ヒアリの巣を踏むと、すぐさまヒアリが何十匹も足に登ってきます。
その速さがすごい!わずか数秒でヒザ辺りまで登ってくるのです。
もちろんそのまま動かないと、このように大量のヒアリが登ってきて刺されるのですが、普通の大人ならすぐに逃げ出しますよね。
そこで怖いのが子供です。
- ヒアリの巣だと気づかない
- 驚いてその場から離れられない
- アリがたくさんいるので触ってしまう
こんな可能性が考えられるから怖いです。
日本でも保育園などで『ヒアリ』に関する教育が行われはじめていると報道されています。小学校などでも大々的に自己防衛させていかないと、危険なヒアリです。
家の中でヒアリが数匹いた場合は、市販されている殺虫剤(ヒアリ用)で大丈夫です。
ヒアリの巣を見つけたら、何もせずに自治体へ通報しましょう!