2019年8月10日放送のサワコの朝のゲストは蜷川実花さんでした。
写真家、映画監督としてご活躍中の蜷川実花さん。
お父様、故蜷川幸雄さんとの関係、色鮮やかな蜷川実花ワールドの秘密をたっぷりお話しくださいました。
この記事で紹介している話
蜷川実花さんの作品展が好評!蜷川ワールドを解説
★明日あさ7:30★
ゲストは写真家で映画監督の蜷川実花さん!父・蜷川幸雄さんから「男を捨てられる女であれ」と教わってきた実花さん。そんなガラパゴスな(!?)蜷川家のエピソードもご紹介!さらに「AERA」の拍子で羽生結弦選手を撮影した際の秘話なども語られます! #サワコの朝 #蜷川実花 pic.twitter.com/DGttsFsHBa— サワコの朝 (@sawako_no_asa) 2019年8月9日
鮮やかなお花の写真に代表される、華やかな作風が特徴の蜷川実花さんの作品。
構図などはあまり考えず、素敵だと思った瞬間を撮っていらっしゃるとのこと。
お仕事なので商品になる程度には何でも撮りますが、気持ちがのっているとき、のっていない時の差はやはりあり、お仕事中の蜷川実花さんの背中だけでスタッフさんでもそれは感じるそうです。
蜷川実花さん、最近道後温泉で催しを行いました。
重要文化財の道後温泉本館、浴衣、バスなど、道後温泉全体を蜷川実花さんの作品でラッピングしたような催しは大好評。
たくさんの観光客を魅了しました。
まさに実花ワールドでした!
ここで蜷川実花さんの記憶に残る一曲。
戸川純さんの「蛹化(むし)の女」
小学生の頃、お父様が寝ても覚めても聴いていた曲だそうです。
蜷川実花さん父親『蜷川幸雄』氏との子供時代の思い出
蜷川家は日本の中のガラパゴスだった
小さいころ、二歳くらいからお父様のお芝居をご覧になっていた蜷川実花さん。
物を作るのは戦うことだ、常に死ぬほど勉強しなくてはいけない。
それが当たり前のこととして身についたことが、自分が物を作る仕事についてからとても役に立ったとおっしゃいます。
0歳から5歳までは、お母さまの方がお仕事で多忙だったので、蜷川実花さんはお父様に育てられたそうです。
お父様の教えは「いつでもどこでも男を捨てられる女であれ」
精神的にも経済的にも自立した女性であってほしいと望まれていました。
蜷川実花さんが物づくりの仕事を始めてからは、お父様が蜷川実花さんの作品に口を出すことも、お父様に仕事を紹介してもらうことも全くなかったそうです。
蜷川実花さん母と子供
蜷川実花さんが初めて公募展で入選したのは大学一年の冬。
その時初めて作家と呼ばれたことはとても心に残っているそうです。
現在は色彩あふれる作品の蜷川実花さんですが、高校2年から美術大の2年頃まではモノクロの作品しか撮っていませんでした。
そして不思議なことに、現在キルト作家のお母さまがキルトを始めたのと蜷川実花さんがモノクロからカラーの作品に変更した時期とはほぼ一緒とのことです。
ちなみに蜷川実花さん、お子さんが二人いらっしゃいます。
上のお子さんは12歳の男の子、お母さまとは対照的に地味好みだそうです。
蜷川実花さんの写真【人物を撮るときの秘訣】
AERAで3年間、表紙の人物写真を撮っていらっしゃる蜷川実花さん、人物写真を撮る秘訣をお話しくださいました。
蜷川実花さんの撮影にかける時間はとても短く、3分から5分で終わらせてしまうそうです。
作りこんだ表情ではなく、最初のパッとした表情をとらえるのがポイントのようです。
お父様を亡くしたことについては肉親としての悲しみはありますが、ロスはびっくりするほどないそうです。
お母さまは今の蜷川実花さんをご覧になって「立派になってうれしい」
と、素直に喜んでくださっているそうです。
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クリエイティブを目指す若者たちへ
最後に蜷川実花さん、クリエイティブを志す若者たちへのメッセージをくださいました。
「自分がいいと思ったら人と違ってもよいと思える強さを持つこと。
そしてその強さを支えるものは、明確な努力」
番組の終わり、今心に響く曲として蜷川実花さんがセレクトしたのはお父様の舞台で使われていた
シュガーロスの『Vaka』
疲れている時は特によく聴いていらっしゃるそうです。
展覧会もいつも大人気ですよね。
今まで作品同様のそんな華やかなイメージしか知りませんでしたが、ストイックな努力あってのお姿なんだな、と感銘を受けました。
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